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荒川河川敷

アイドルマスターMAD作品の感想と雑記

Abyss in Heaven 感想

【アイドルマスター】Abyss in Heaven  陽一P、kakaoP、947daP


面白かった。本当に面白かったです。
なんか中学生の頃、ラノベにはまってた時期を思い出しました。
1ページ1ページ夢中で本をめくるような感じですね。
まさに小説を読んでいるかのよう。

2時間半があっという間でした。ああ、もっと長く楽しんでいたかった。
5時間くらいの長さでも全然OKだったのにw

・他の誰でもない…これは、千早の物語だ!
これはまさしく千早の為の物語でしたね。
千早の「歌」。陽一Pは見事にその世界を描いてくれました。
私が今まで観たノベマスは比較的アイドル同士の会話中心で進んでいく作品が
多かったのですが、今回のように心理描写がてんこもりのノベマス、
すっごく良かったです。

あれこそ千早でした。
普段の千早は言葉に出すより内心でのつぶやきがずっと多い子なんでしょうね。
毅然とした表情を崩さずにいながら心の中では葛藤している。
黙っている時でも常に頭の中は動いている。


・千早と美希とrelations
この二人がメインで嬉しかった!
ニコマスを見始めたときからの私の中の最強デュオです。
蔵人Pのrelations M@sterbationを観た時から今までその気持ちは変わって無いですね。
やよいおり、千早あずさ、美希伊織、他にも好きな組合せはたくさんあるけど
やっぱりこの二人でしょ!

私から見て、低ランク時の二人なら性格的に考えてどうみても友達になれそうにない
組合せだと思うんですよね。でもrelationsを歌う二人をみたらそんな考えは吹っ飛ぶ。
美希の表情が、千早の表情がこれ以上無いほどに合っている。
MA03、MA05の両方のrelationsを聞いたけど、やはりMW02のそれの方が魅力的に聴こえます。
美希だけだと可愛すぎて迫力に欠ける。千早だけだと歌い方が硬い。
でも二人合わさった時の破壊力はとんでもない。

だから物語中で言ってた美希の、”二人の足りないところを補い合う”っていうフレーズに
画面のこちら側で激しく同意したものでした。
PVだけじゃなく物語でそれを見ることが出来るなんてなんと贅沢なんでしょうか!


・王道?
ちょっと脱線してしまいました。
私は今回初めて観るまでいくつかの感想を先にみてしまったので、
その中で「王道」「ベタ」という単語をかなり見てきたのですが、
実際に観始めて、王道?・・・なるほど、こういうのを王道と言うのか・・・
と思ってました。これは私が読書量が足りないってこと?なんてね。
確かに、先の展開が予想できるってのはあるかもしれないけどなあ。
私にとっては結構新鮮な部分がたくさんあったのでw


・コメとともに
普段私は動画コメを消してみる事は滅多にしないんですが、
ノベマス等で字幕の多い作品の場合、コメで字幕が読めないことが多々あるので
そういう時だけ消す事もありました。
今回も見始めてすぐそんな予感がしたので、作品に集中する意味もあって
コメを消したのですが・・・・5分でコメありに戻しました。

多少見難くてもいい、たとえちょっとしたネタバレがあってもいい。
他のみんなと一緒に見たい。
この辺の気持ちは24時間や27時間の時と一緒ですねw
私はコメを打つ余裕は全く無かったけど、私の気持ちとシンクロしている
コメを見ると嬉しくなりますね。ニヤリとしてしまいます。
心の友たちと併走しながら観る楽しさはニコニコならでは。


・私達を待っている喜び
で、ついに私なりに分かってしまいました。
画面に目が釘付けになりながらも物語は終盤を迎えた頃。

この頃はコメのみんなと心は完全シンクロですよ。
「美希~!>< 早く来てーヽ(;´Д`ヽ)(ノ;´Д`)ノ早くーーー!!」
「今、千早を蘇らせる事の出来るのは美希だけだぞーーーーー!!(*ノω<*)」
って心の中で思ってるわけです。

でも、

こう思いながらも顔はニヤけちゃうんです。
コメの皆も同じはず。「早くーーーーっ!」って言ってるその顔はきっと笑ってるはず。
わかってるから。絶対美希が来てくれるってわかってるから。
次の瞬間にはキタ━(゚∀゚)━!!って言えるのをワクワクしながら待ってるんです。

これか、これが王道の力ってやつなのか。
今まで予期しない演出やストーリー展開に狂喜した作品は多くありました。
じゃあ、その逆は?予想できたらつまらない?
そんな事はない、それを証明してくれる作品が今ここにある。

みんなが貯めに貯めた喜びと歓声のバネ。
期待は決して裏切られない。

キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)-_-)=゚ω゚)ノヨォ━━━!!!!

美希の横顔が現れた瞬間の大歓声(in my 脳内)はたまらなかった。
わかっているからこそ不安ゼロで思いっきり叫べる v(≧∇≦)v。
予期しない喜びに全く劣らないこの嬉しさはきっかけは違えど全く同じものでした。

もちろん期待を上回る陽一Pのテキストと演出、947daPの絵があってこそなんですが。
王道の楽しみ方、わかった気がします。


-----------------

・タイトルとイントロ
出だしのテキスト良かった・・・。格好良いというと違う気もするけど格好いい。
「その歌は、世界を書き換えた」から始まる部分。
あのテキストと背景になってる美希のポーズ。あの構図最高ですね。雰囲気出てる。
昨日までチラッとでもみなくて良かった。観てたら最後まで観てしまってただろうから。

それにしても陽一P、前回に続きいいタイトルつけるなあ。
昨日見るまでタイトルだけでは内容の想像がつかなかったんですが、
見終わって見ると実にいいタイトルだと思う。


・地下演出
作品の雰囲気を決定付けるあの地下演出もなんか雰囲気出てました。
あのダークさ、陽一Pっぽくて最高です。
そういえばバレマスがまだ途中だった、観なくては。
この物語全般に流れる選曲と背景、バッチリでしょう。
ドキドキ感がなんともいえませんでした。
福本ワールドなんてコメがあったような気がしましたがまさにそんな感じw


・オープニングムービー
ストーリーと合わせてみたらどこの局でやってるドラマですか?
って聞きたくなるほどの格好よさでした。
ここにしか登場しない他のアイドル達がみれてほっとするものを感じますね。
春香とやよいを見て妙に懐かしく感じるのはなぜw?
ああ、・・・私も千早達と一緒にずっと地下にこもってたからだ。
あと通常のキャラグラを久々に見る気がしてそういう意味でも
「表」の風景って懐かしい印象を受けました。


・魅力的なアイドル達
947daPの絵の虜になりそうです。
千早と美希は言うに及ばず、響と貴音が美しいのなんのって!
気圧されて汗かきながらもきっとこっちを睨み付ける表情がいじらしくてカワイイ。
オーディションに負けたときの弱気な表情が急に親心をくすぐる。
最初から最後まで響は物語の清涼剤でした。
いやあ、千早も美希もこの作品の中ではシリアス過ぎてw
ああやって表裏の無さそうな響はとっても好感がもてます。
胸が本当に86ありそうなのが唯一の残念か。
私は響73教の信者ですのでw

そして貴音様!
最初の立ち絵で一目惚れしました。なんて凛々しいんでしょう!
あれはSランク納得の貫禄ですよ。発するオーラが違う。
冷たい瞳も、憐憫の目も、普通に考えたら怖いはずなのに
そんな事がどうでもいいくらいに美しい。ストーリーにシンクロしてますね。
千早が分析したとおりの圧倒的迫力があの絵にこもっていました。
やばいです。あの貴音に冷たい目で見下されながら蔑まれたいです。
あれ・・・私Mじゃなかったのに。
Part2のラストで一瞬見せる笑顔のせいで余計に惚れる。

響と貴音の私の中でのイメージがかなり補正されました。
私は作品に影響されやすいので、この作品が半公式設定になりそう。


・ライブ
今回の試みとのことであるPVを使わないステージ演出。
お見事と言わざるを得ません。躍動感ある絵、BGM、テキストで
まさにそこで歌い踊っているかのような感じが本当にする。
PVが無いことが不利な要素に全くなってない。
私がニコマス初心者だったら無理だったかもしれませんが、
今までさんざん蒼い鳥もrelationsもPVを見てるので、
こちら側も想像の翼で十分補えるのでした。
この見えざる第4の要素はでかい。オバマですら踊りが見える気がしますよ?

極め付きはラストバトルのrelationsでしょうか。
歌ってるのはrelationsなのにBGMは別の曲。
これは新しい、違和感がないどころが余計に熱くなる選曲に
気分も高揚してくる。これぞまさしくクライマックスの盛り上がりでした。


・Part2の21:48
あ、千早が笑ったの始めてみたかも。と思った部分。
最初から40分以上経ってようやく笑顔が(ノД`)

・意外なところ
急に訪れる視点切り替え。ここが一番意外な部分だったかな?
千早オンリーだろうと思ってたところに美希視点の描写が入ったのは嬉しかった。
正直なところ美希の序盤からの感情の篭ってない瞳が痛々しくて。
顔は笑っても目が笑ってない。
いずれわかるだろうけど美希自身がどういう状態なのかを美希自身が語るのが
やっぱり一番安心するんですよね。
ああ、ちゃんと美希も理由があって見えないところで戦ってるんだと。
同じように最後に貴音視点が来たときはキターーーってね。
陽一Pはちゃんと全員に救いを与えてくれてました。


・歌の世界
今回中核となる千早のオーディション中の心理描写。
凄かった、読んでてまさに千早の思考だと納得してしまう緻密さでした。
千早が感じたもの、想うもの、気付かなかったものをあそこまで文字に
出来る力量は絶賛する以外にありません。
千早が見た貴音の存在感や美希が差し伸べる手をああやって綺麗に文字にする
のって難しいんだろうなあ。

あの千早はまさしくアイマスの中にいる千早でした。



・ラスト
Part4の20:18あたりからエンディングまで一瞬だった気がします。
ここに至るまでも十分素晴らしかったのですが、
最後、一気に駆け抜ける流れは本当に神でした。
なんか今までのアイドル達の苦労が全部報われた気がして。
良かった・・・本当に良かったなあ(ノД`)。
ハッピーエンド大好き派の私が泣いて喜びました。

貴音の表情・・・綺麗でしたね。
貴音視点の描写から
「“歌”を、思い出させてくれたからです」
までの流れ。貴音様の微笑み、美しゅう存じます…。

エンディングのテーマはrelationsかなと思いきやなんとmy song。
初見は意外に思ったけど、見返してみるとやっぱりこの曲が一番合ってる気がする。
最後の最後のシーンみちゃったらね。

あれは泣くでしょ。絶対泣くでしょ。
響と貴音のこの作品最高のショットがありました。
あのピアノのメロディーにあの笑顔見せられたらそりゃ泣きますよ。
全てはこのカットの為の2時間30分なのかと。
Part4の37:09~ラストまでの2分間の感無量っぷりは残念ながら私の表現力では
うまくお伝えする事ができないようです。

泣くと書いていながら実際には涙は出ず、ひたすら興奮してました。
なんて、なんて作品だ。
こんな凄い作品を無料で観れていいのだろうか?
押し寄せるコメのみんなと一緒にお三方を胴上げしたい気分です。

陽一P!kakaoP、947daP、好きだーーーーーーー!!!!
最高の物語をありがとう!!!

  1. 2009/03/17(火) 01:17:07|
  2. ニコマス作品感想
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

いつもの

arakawa77さんだw

王道ってのは、奇策を用いずに
真っ正面から殴り勝つ物語のことなんだぜー。
ウルトラマンが来るのわかってる、
ライダーに変身するのわかってる、
勝つのもわかってる。
そのわかってる状況でなおかつ
観客を熱狂させるというね。

言うのは簡単、やるのは奇策以上に難しい。
そういう意味では良性中二病って肩書きは
返上でもいいと思うんだ。
完全にストーリーテラーだもん。
書けっていったらこの10倍は書くだろうしねw
  1. 2009/03/17(火) 08:16:41 |
  2. URL |
  3. cha73 #AHY.BPxA
  4. [ 編集 ]

>cha73さん
いやあ、全くですね。
わかっててなお熱狂させる陽一Pの構成力は素晴らしいと思います。
それを200%発揮させる947daPのイラストも。

正直、「王道」とか「中二病」って言葉は全く使わずに感想を書こうと
思ったんですが「王道」は使っちゃったw
後者も陽一Pが好きそうなので気にする必要はないのかもですが。
一人でストーリーを練っている時に陽一Pの頭の中にはどんな映像が
出来上がってるんでしょうかね。
もし話を聞く機会があったら聞いて見たいです。
そのイメージ通りに絵やOPを残るお二方にお願いするのも大変だと思います。単純に考えて3人って2人でやるよりも難しそうだ。
制作者間でどれだけシンクロ出来るかは合作の場合なにより大事ですもんね。本当に凄かった。

  1. 2009/03/17(火) 22:46:30 |
  2. URL |
  3. arakawa77 #feDURFr.
  4. [ 編集 ]

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