先週の土曜は中秋の名月でした。
十五夜というとなんとなくニコマス的には「だんご大家族」を使った作品が思い浮かびます。
曲の雰囲気から歌詞の中身までなんとなくそんな気配がするんですよね。
この曲と言えば、以前見たこちらの作品が素晴らしかった。
最初はこの「小さなてのひら」という曲名を知らなくて、あれ?これ「だんご大家族」じゃないの?
と思ったんですが、調べてみると同じテーマを使った別の曲のようでした。
クラナドというゲームはよく人生に例えられる、という以外よく知らないのですが
両方ともいい曲だよなあ。 とっても秋の風情と物寂しさを感じます。
男性版アイドルマスター 萩原雪之丞 小さなてのひら さくらPそして今回のこの作品がまたいい。
狡猾全裸富竹PのGirl's Side
■■は当時見たとき、あまりの出来に心底驚いたものですが
まさかその男性版アイドルが動くなんてね。
どうも、あのグラフィックは雪歩と真と春香を混ぜてるみたい。
一体どうやったらそんな芸当が出来るのか私にはさっぱりですがなんという完成度でしょうか。
髪型も服も全く違和感がない。これが雪之丞か!
Girl's Sideのキャラの凄さは本当にどっかの漫画に登場してそうなルックスである事ですが
この雪之丞も雪歩を男の子にしたらこんな感じ、というイメージそのままです。
線が細くて小動物系で弱気そうで、でも優しそうでと。
一枚絵じゃなくて動画でそれを実現してしまうさくらPは凄いですね。
この作品の好きな所は、曲と映像がばっちし合ってる所。
アップのカメラが多い事や動きが少ないのはもちろん素材の制約によるものもあると思いますが
このスローなゆったりした動きがなによりも曲とシンクロしてます。
一般的にシンクロというともうちょっと速めで強弱がはっきりした曲と
ダンスのステップや手足の動きを合わせたものが思い浮かびますが、
この作品の場合は、このゆったりした動きが曲と見てる私の呼吸になんともいえず
心地いいのです。
あと、スローだと目の瞬きや口の動き、前髪の揺れまでがはっきりと視界に入ってくるので
普段あまりじっくりと見る事が出来ない表情の変化まで印象に残ります。
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序盤の夕焼けに輝く田園風景?色合いがいいですよね。
派手ではない分、スローで動く雪之丞の動きが前面に出ててうまいなあ。
途中途中で入るカットインは元ゲームのワンシーンでしょうか。
シンプルなアイキャッチとして作品の雰囲気を出してます。
最初見た時はここで使われてる音源はどなたかの「歌ってみた」だと思ってましたが
どうやら原曲のピッチを調整して作った男性声みたいですね。
雪歩というか雪之丞のイメージからすると若干声が男らしい気がしますが
普通に見てる分には全く問題ないですねw
1:43からのサビの部分もゲームのワンシーン?
サビでありながら雪之丞が画面にいない部分ですが、その分、後のフレーズで正面のカット
でまっすぐこちらを見るシーンがとても厳かでいい感じ。

あ、やっぱり一番いいのは2回目のサビかなあ。
燃えるような桜のシーンからアニメ?のカットがぱっと入って菜の花畑に立っている場面。

ずっとゆっくりした構成で来たこの作品の中で唯一"スピードを感じた"素晴らしいシーン。
ここ、すっごくいいですよね。
基本、正面からだったカメラが斜め後ろから回り込むように入るここがクライマックスです。
夕焼けから始まってここで一気に青空の下に出る。
最高ですね!

(ノД`)さんのレビューを見たときにこの菜の花畑でうまくスカートを隠していると書かれていて
思わずなるほどとうなずいてしまった。そうかあそんな工夫があったなんて。
それすらも気付かせないさりげないテクニックですね。
実際に見てみるとわかるんですが、この2:36~3:20はめちゃくちゃ盛り上がるんです。
静かな作りの中でここの盛り上がりはマジ最高。気分が高揚してきます。
サビ直後の盛り下がりのパートで後姿なのも憂いを含ませたいい演出です。
最後までみると思わず拍手喝采したくなってくる素晴らしい構成。
この曲ってほんとにいい曲だなあと思わせられました。
それでいてGirl's Sideの魅力をも余す所なく伝える傑作です。
- 2009/10/06(火) 00:01:13|
- ニコマス作品感想
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