続き第一話が終わってそのまま第二話へのリンクをクリックして一気に見たのだけど、
ここまで見終わって思ったのは、なんと… この物語をwhoPが描いたのか、という事でした。
アイドルマスターremembrance 第二話「忘失への予兆」 hsc
私が第一話で感じた低めの温度はここでやっぱりそうかという感じだった。
解散を美希に告げるPという構図が、やはり今までのwhoP作品っぽくないなあと。
二人の間にある重い雰囲気、いつかはエンディングを迎えるんだろうけど、
この状態からいったいどう続いていくのかと。
中身の描写がぐっと詰め込まれているけど、ここまでの展開は公式準拠なので
本来であればまだそれほど驚くような事ではないかもしれない。
でも、やはり興味の理由は他でもない、whoPがこれを作っているんだという事。
09年11月の今となっては、不思議に思うことはないのだけど
あの時はそれまでと違う作風に普通に驚いたものでした。

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この第二話の副題である「a sign」のタイトルにこの時は気付かなかったですね
十二話まで見るとなるほどと思わせられるのですが。
出だしから始まるPと美希の会話ですが、ここでもなんとなく意外な展開がありました。
Pも美希もとても物分りがいいのです。
前回の最後ではPはまだ社長の言うことを素直に受け入れていない状態でした。
しかしここでは美希に対し表面上、淡々と告げている。
一話と二話の間にどのようなやり取りがあったのか少し気になりましたが
ここまでもやはり公式準拠なので特に違和感はなし。
一方美希のほうは最初は反論するのですが、しばらくするとちゃんと受け入れてるんですよね。
この辺、あ、美希もちょっと大人になってるんだなと感じた所です。
表情のセレクトとテキストの上手さの両方が相まって、
14歳より、もう2~3歳上に感じました。

高ランクの美希の証なのかちゃんと色々な分別?というかなんというか
冷静に何かに対処する事が出来てるんだなあと。
駆け出した直後のシーンもそう。あの胸につまされる号泣シーン。
Pの前では平静を装って号泣するほどの悲しさをみせようとはしなかったあの場面。
そういう端々の部分に感じるのです。
この美希、いい娘だなと。もの凄く良い娘だなと。
ノベマスは作者によって登場人物のキャラの方向付けが結構変わりますよね。
私はこの描写でこの美希が好きになりました。
第一話が始まるまでに色んな試練をくぐって今の美希がいるんだなというのがわかるのです。
ここにいる美希はちゃんと経験を積んで強くなった美希でした。
それだけにあのシーンはきますよね。
この絵、とても好き。

実は、美希のこういった強さというか大人な部分、あとになって
もっと強く感じるようになるのですが、この時からその予感があった気がする。
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後半になって、一話の後にあったPと社長の会話がありましたね。
ここにいる社長はまさに原作の社長。誰よりも一番大人で父親のような存在感があります。
それにしても社長の話を聴きながら語られるPの胸中。
remembranceの雰囲気作りの本領はここにあるんじゃないかと思います。
重い胸のうちを吐露するかのような切々とした語り。
私はここの部分文章がとてももいいなあと思うのです。
たぶんアイマス本編の描写をもっと深くしたらまさにこんな感じなんだろうなあと。
美希と同じくやっぱりこのPも本来よりも2~3歳上のような気がする。
上手く表現できないのですが思考が落ち着いているんですよね。
このP、いいやつだなと素直に思えます。
ただ前半の美希とのやりとりの時に、Pは美希の問いに対しては何も答えなかった。
7:29に書かれていた通りに一方的だった。前半を見ていたときにもそれは感じたのですが
そこだけちょっと気になったものです。
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それにしても文章が上手いのに驚き。思わず引き込まれてしまいます。
最後の2文字が気になってすぐさま続きをクリックしました。
こうやって少しずつ読書に没頭していくような雰囲気いいですよね。
<過去の感想>
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初見の第一話~第十三話予告まで・
初見の第三話・
今振り返るその1
- 2009/11/02(月) 00:32:25|
- ニコマス作品感想
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>シークレットさん
まさにその通り。そこに私もたまらない魅力を感じるんですよね。
remembranceはそういうものがたくさん詰まってると思います。
こうやって仲間をみつけると嬉しいです!
- 2009/11/03(火) 21:04:36 |
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- arakawa77 #-
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