第九話。急に世界が広がった時。
アイドルマスターremembrance 第九話「パートナー」 hsc
第八話のラストに降り始めた雨の続き。
この薄暗い雨模様、彩度の低い背景の出だしが最高です。とってもremembranceらしい演出です。
震えが走った第八話の余韻が全く冷めないまま突入した第九話ですが
ここでは別種の感動が待っていました。
私がこの物語に強く惹かれた大きな理由の1つがここにあります。
(ここから始まったというべきか)
根を詰めてずっと追いかけていると、密度の濃いストーリーに狭く深く入ってしまうものです。
なので雪歩の登場を見て、最初「あ、雪歩いるんだ・・・・」などと思ってしまった。
普通に考えれば当然なのですが、他のアイドルがストーリーに絡んでくるという発想が
今まで全くなかったのでした。それだけPと美希の存在感が大きすぎたのかもしれない。
雪歩登場の意外性は、それまで私が感じていた世界を一気に広げてくれたのでした。
アイマスの世界ってゲームをする限りPは一人しか見えないのだけど、
実際には765プロにも複数のPがいてそれぞれに担当アイドルがいる。
初期ではなく六本木ヒルズ(のようなビル)に事務所を構えている今なら
当然そうですよね。
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私がremembranceの世界と勝手に呼んでいるもの、いわゆるこのシリーズを含め
以降hscタグがつく作品全てに感じているそれはこの時私の中で生まれました。
ここに描かれた世界は単純に今回Pと美希を描く為だけに作られたものではなくて
周りのもの、他のアイドルや他のP含めアイマス全体を包括する世界なんだと。
ここでは765プロのアイドルとプロデューサー、皆それぞれの時間軸が存在してしている。
雪歩の言葉を見て、あ、・・・この瞬間美希の物語と雪歩の物語が一瞬交差したんだなみたいな
そんな雰囲気を感じたのでした。
実のところwhoPがこの物語に他のアイドルを絡ませたのが意外でもあり嬉しくもありました。
そうか、これがwhoPの中にあるアイマスの世界なのかって。
なんかこう…とっておきの大事なものを見せてもらった気がしたのでした。
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こんなことを思った理由はもちろんあの雪歩を見てしまったから。
あの雪歩、強いね・・・・・本当に強い。
目の輝きが違う。言葉に篭る意思の強さが違う。
あれだけのやり取りなんですが、この雪歩もいいプロデューサーに出会えたんだなと
心から思えます。

強くなって見違えるようになった雪歩が好きになって、
公式では描かれる事のない複数のアイドルとPの交差する世界に嬉しい感動を覚えました。
この辺の感慨は第十二話でMAXになるのですが、既にこの時からそんな予感があった。
今回のタイトル「パートナー」はこの第九話のテーマですが、第二話から投げられた
パスでもありますね。美希はなぜ記憶喪失になってしまったのか。
やっぱり第八話がターニングポイントだったなあと思います。
あそこを境に、ついにその理由を探す道程をPが歩き始めたこの回は見てる私にも
微かな光がぽっと灯る希望の回です。
ところでサムネにもなってるこの小さな美希が可愛い。
小鳥さんのいる事務所風景はやっぱりほっとする何かがあります。
BGMもいつも通りでなんとなく救われたような気分になっているところで
このシーンはほんとに暖かいのです。

<過去の感想>
・
初見の第一話~第十三話予告まで・
初見の第三話・
今振り返る物語 - remembrance - 1・
今振り返る物語 - remembrance - 2・
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今振り返る物語 - remembrance - 5・
今振り返る物語 - remembrance - 6
- 2009/11/08(日) 01:51:09|
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