第十二話。一番好きな回。
私の中の remembrance of remembrance がここにあります。
アイドルマスターremembrance 第十二話「ハニーの意味」 hsc
当時、ここに辿り付くまでで既に私の中の感動の針は振り切っていたというのに
その上があるなんて思いもよらなかった。
以降、remembranceと言えばOkey-dokeyのイントロと砂浜の光景、美希と伊織のカットが
一瞬で脳内にフラッシュバックするようになっています。
この十二話は、今までこの物語で感じた色んなものが詰め込まれた輝かんばかりの宝箱です。
出だしから登場した伊織。
九話から雪歩・律子・やよいと会ってきて4人目の位置づけだった伊織。
Pが心配していた通り、さぞかし怒られるシーンが待っているんだろうなと普通に思っていました。
あの雪歩にまで叱られたのだから、伊織相手では想像に難くないですよね。
けど、そうはならなかった。
一年前の私にとってあの伊織は驚きとしかいいようがありませんでした。
アイドルとアイドルの関係彼女の紹介と美希との関係が語られた最初の2分半の密度は、第一話から私を魅了した
あの独特のテンションと語り口でした。飾り気がなくて穏やかで優しい。
椅子に深く腰掛けてゆっくり話しかけるかのような重さがあります。
そして文章の上手さにこれ以上最適なカットはないと思うほどの顔グラのセレクト。
しかもHere we goからmy songへのBGMの使い方がとてもいいのです。

それまで伊織と美希という組み合わせはあまり聞いたことがなかったというか
あまりピンと来ていませんでした。確かに同じ14歳ではあるけど
ちょっと性格が合わないんじゃないかなーとか・・・。;
こう・・・お互いがお互いを認めるというシチュエーションがイメージ出来なくて。。。
それだけにこの2分半は驚きでした。いや、2分半というより十二話全体がと言うべきなのか。
見終わった後には伊織美希ブームが私の中で始まっていました。
この14分間のパワーは本当に凄いと思います。
伊織と美希が仲良くなって信頼しあう?ようになるまでの過程を文章と映像とBGMで
瞬く間に私を納得させてしまった。それまで伊織と美希?ピンと来ないなあなんて思っていた私を。
出だしの2分半はまさに第十二話といえる素晴らしい導入部。映像がほんとにいいのです。
whoPがこのシリーズから作品に入れるようになった自作絵。
その真価を目の当たりにしたと同時に伊織に惚れていました。
BGMもなく、一人手元の本をめくる伊織のカット。
whoPの絵はみんな好きですが、1つだけ選べと言われたらこの絵を選ぶかもしれないなあ。
どうしても絵でしか表現できないものがあるということをここで改めて気付かされました。
Pが声をかけてちらっとこちらを見た後に本に視線を戻すこの間!表情!
この数秒間の魅力はなかなか言葉で言い表せません。

そして見ていたのが美希の写真集だった時の驚き。伊織が?美希の?・・・・・・意外でした。
そして同時に流れ始めるmy songのメロディー。
あの時の感動と高揚感をどう表現すればいいのかなかなか言葉に出来ないのでした。
・・・・これは本当にMAD?映画じゃないのか!?
この日既に5回位頭に浮かんだ言葉が再び浮かびました。
Okey-dokeyこの後の美希の描き方は神がかっていたとしか思えなかった。
写真集のエピソードから語られる美希の魅力、文章と映像の融合っぷりがMAXに
達したんじゃないかぐらいの大好きなシーンです。
見直している今この時でも胸に来るこの熱さ。静かな感動。
これです、これこそ私の好きなremembranceです。
ここは曲の繋ぎが最高に素晴らしくてね。
my songが終わった後に続いて流れたBGMのイントロに歓喜しました。
Okey-dokeyキターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
最高だーーーーー!!!!!!!。・゚・(ノ∀`)・゚・。!!!

たぶんremembranceを第一話から見てて一番興奮したのはここかもしれない。
というか間違いなくここです。
感動に慣れてしまわないようにと、実はあまり見ないようにしているremembranceシリーズですが、
この十二話だけかなり見てしまっています。この瞬間が好きでしかたがないんだよなあ。
ビルの外は薄暗い雨模様だってのに、ここだけ希望の光が瞬いているのが
映像からも文章からもBGMからも感じる事ができる最高のシーンです。
そして美希語りは続く。
千早とあずささんの歌うOkey-dokeyに乗って絶妙な顔グラと実写背景の乱舞。
この辺は素晴らしいカットがありすぎて、スクショが追いつかないぐらい。
いやー、ほんとにいい、・・・・これは間違いなく映画でしょ、そうに決まっている
と、この日既に10回位頭に浮かんだ言葉が再(ry・・・・・浮かんで来たのでした。
ツンデレーション上の方で少し書いたようにこの物語の伊織は特別でした。
きっとこっぴどく怒られるだろうと思っていたPとの会話シーン。
罵倒することも、強い口調で責めることもせず静かな表情でPに向き合う
伊織に驚きを禁じえませんでした。
「全部忘れてんのよ」と小さく呟くあのシーンは神シーンです。
セリフがなくても伊織の表情が全てを語っている程の神シーンです。
whoPが描いた伊織は、言葉も表情も考え方も全てが14歳のそれではなかった。
もう5歳プラスしてもいいほどに大人の伊織。

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この8ヵ月後にツンデレーションと題された伊織の物語がUPされると知った時に
たまらなく楽しみだったのは、この時にこの伊織を見ていたからでした。
私と同じような理由で楽しみにしていた心の友もきっと多かったはず。
「伊織のremembrance」と副題が付かなかったとしてもきっと登場するのはこの伊織だろうと。。
もちろんこの時点でツンデレーションの構想はなかったかもしれないし、
世界観は同じでも別の伊織かもしれない。
でも実際に見た感想としては、同じ伊織だったと思う。
実年齢より5歳以上大人びて見えて、とっても賢くて聡明で思慮深くて思いやりのある伊織。
今まで色んなニコマス作品を見てる中で○○ってこんなキャラというものが
自分の中で形作られてくるんですが、ここでの伊織もツンデレーションの伊織も
私がイメージする理想の伊織そのままだった事に滅茶苦茶感動したのでした。
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言葉少なく静かな迫力をたたえた伊織の存在感が圧倒的です。
whoPがブログに書いていた「怒る気さえ起きないみたい」というのは確かにそうなのだろうけど
この伊織は真正面から美希のPを怒るようなことは絶対しないんだろうなとも思う。
たぶん精神年齢は美希のPを超えてしまうほど老成してしまったのかもしれない。
逆に考えればこの伊織にそこまで認められた美希がどれほど成長していたかわかるというものです。
というより8:20からのPVがその証明な気がしました。
フタリの記憶8:20に挿入された伊織と美希のPVは伊織と美希の意思の交流が見えるかのような
素晴らしいものでした。
・・・・・・この第十二話は本当に最初から最後までクライマックスなのです。
本当ならこのPVだけで一話割いてもいいくらいに。

瞬きを忘れるぐらいに目を瞠る光の洪水とも言うべき幻想的な演出。
この厳粛さ、ゆったりと踊る二人の表情と踊りに目が釘付けになります。
静謐という言葉がぴったりきます。
whoPは演出家として恐ろしいパワーアップを遂げていました。
このPVを見ればいかに美希がアイドルとして成長を遂げていたか
人目でわかろうというものですね。言葉ではなく演出でそれを魅せてしまったことにただ脱帽です。
・・・・・・・・・これを見てしまったら、この14歳コンビの持つ魅力から抜けられない。
何よりあの伊織と美希が仲良しだなんて妙にニヤニヤしてしまいませんか?
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最後、伊織と別れた後の美希の歌が流れた頃はもう何も言えず画面を見続けるのみ。
この涙に濡れたような声は見ている方にはかなりきます。
Pの自嘲の言葉が辛い。タイトルにある「ハニーの意味」。
whoPはあの名前の理由もちゃんと描いて見せてくれました。
私の大好きな第十二話は本当に色々なものが詰まっています。
いくら書いても全然書き足りないくらいに。またOkey-dokeyを聞きに来よう。。
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そういえば第十一話を飛ばして先に十二話の感想を書いてしまいましたが。
先にUP&公開されたのはこちらでした。後で追いかけた私はそのままの順番で
先に十一話を見たような気がするけど、話のテンポ的にもやっぱり十二話が先ですね。
<過去の感想>
・
初見の第一話~第十三話予告まで・
初見の第三話・
今振り返る物語 - remembrance - 1・
今振り返る物語 - remembrance - 2・
今振り返る物語 - remembrance - 3・
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今振り返る物語 - remembrance - 5・
今振り返る物語 - remembrance - 6・
今振り返る物語 - remembrance - 7・
今振り返る物語 - remembrance - 8
- 2009/11/11(水) 03:19:30|
- ニコマス作品感想
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