この素朴さがたまらなくいい。
派手で盛り上がるようなシーンはないのですが、こういう感じの好きなんだよなあ。
律子さん律子さん 弓削P中盤までの、ゆるい系の漫才3本と終盤のシリアス1本の短編集的な構成ですね。
普通に律子と春香のやり取りが面白いんです。特に律子の反応の仕方が。
まあ、とは言っても特別変わったこともなくボケている春香に対していつも通りにクールに
接しているだけなのですが、それがいかにも律子らしいのです。
この辺うまく表現できないのが悔しいところ。。
あと、この作品の面白さの肝は会話内容もさながら、秀逸な顔グラ改変と
文字送り(というか会話ウインドウの名前入れ替え部分)とフォント変更演出にもありますよね。
・顔グラ改変に関してはとても自然で書かれたテキスト以上の言葉を伝えてる
・名前送りの部分は「りつこのへや」での文字送りがそうであったように
会話のテンポをとても良くしてる
・フォント変更演出も感情を表す手段として効果的。ジャンケン大会の頃から続いている
とっても上手いやり方
これにBGMが加わると相乗効果で、何気ない日常の1ページがとっても面白くなる気がする。
地味ながらこういう感じのは大好きです。
ちなみに今作品は春香から律子への方向ですが、
これも青雲のアイドルシリーズに連なる設定が多少入ってるんでしょうかね?
直接ではないけどどこかで繋がってるくらいのイメージでいいのかな?
今回、作品背景とかは特に説明はないですが、過去作品を見ているとプラスαの楽しみ方が出来るような気がする。
弓削Pはどういう描き方をしても表からは見えないところに
物語背景についての強い芯が隠されてそうな感じがするので妄想のしがいがありますね。
「律子さん律子さん」というタイトルも、終わり方も実にいい!
作者コメにあるように765プロの中で律子さんと呼ぶのは6人のようですが
美希→律子のパターンもあったらちょっと嬉しい!かも。
(2010/6/13 19:40追記)
ありゃ、弓削Pのブログ見たらちゃんと書いてあるじゃん。
世界観はジャンケン大会と同じでそれよりも前のお話だって。。
やっぱりそうなのか。いいねいいね。
これだけ見たら普通のショートストーリーなんだけど、その後ろに大きな背景があるのって
描かれている以上に深みを持つような気がしますよね。こういう見る側がつける隠し味って好き。
にしても今も見直したけど噛む度に味が出るような作りで面白い。
改めて見るとBGMセレクトがいいのに気付く。
前半の、のんびーりした曲調、クッパ編のゲームっぽい曲、終盤のシリアスなピアノ、
弓削Pは相変わらずBGMセレクトが素晴らしいです。酒が美味い!
- 2010/06/13(日) 01:27:07|
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