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荒川河川敷

アイドルマスターMAD作品の感想と雑記

アイマスクエストⅣ 112話 第八章16「時は来たれり」 感想

絶望と希望と

アイマスクエストⅣ 112話 第八章16「時は来たれり」  ておくれPとておくれPとチームアイマスクエストの皆さん




何から書いたものか。
とりあえず見終わった直後の感想としては、言葉がない というかむしろ笑ってしまうほどの静かな感動があった。
もちろん、ておくれPの演出に。
こう来るのか・・・  こう来るのか!
最後のテロップと忘れること出来ない恐怖のSE音が流れた瞬間の衝撃と怖さといったらどう表現したものでしょう。
頭で理解するより先に感情が挫けてしまいそうな絶望感と喪失感。

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社長と大魔導。あの戦闘を最後まで描写しなくても見てる側としては、無理だという予感はあったと思う。私はそうだった。
でもほんのわずかな可能性に期待しちゃうんですよね。折れた破壊の剣をみても。ロザリーの消えた部屋をみても。
もう112話にもなるアイクエだけど今まで誰も帰還したことはなかった。今度も大丈夫なんじゃないかなと。
そんなわずかな期待を木っ端微塵に打ち砕くあの瞬間。

アイマスクエストという物語の中に完全に入り込んで見ている半分の私には絶望が、
一方、外から見ているもう半分の私にはあまりの展開にワクワク感にも似た震えが来た。
すげえ・・・アイマスクエスト凄すぎる。

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あまりに衝撃的なラストだったので先にそちらから。

見てる私を安心させておいて、一気にどん底に突き落とす。
ふっふっふ。ておくれPは相変わらず人が悪いというか、易しい展開にはしてくれないようでした。 (大好き!)

前回感想の時にも書いたんですが、前回111話であずささんが静寂の玉を受け取らない選択をしたとき嬉しかったんですよね。
理由の大きな部分は美希マーニャ贔屓によるものでしたが、ストーリー的にはやっぱりあの悲劇を回避する意味合いが大きい。
私もこれで、ロザリーの身は安全なんだと完全に安心しきってました。
なので、そっち方面の危険は頭から消えていて美希の方の心配しかしていなかったよ。。
しかし、無くなったはずの危機は予想外の方向から戻ってきた。

  ちょっと脱線しますが、改めてアイクエの配役は神のなせる技ですよね。
  アイドルやPを主軸にしながらもちゃんと小鳥さんや社長にもスポットが当たるようになっている。
  一時は閣下の存在により物語の一寸先は闇状態でしたが、閣下が消えてからもロザリーの安否は
  この物語がハッピーエンドを迎えるにあたっての大きなリスクであり続けた。
  二人は物語の分岐点にいるキーパーソンだった。
  登場人物全員にこれ以上ない最高の役柄がある。アイマスクエストの魅力ここにあり。


あの時、ピサロが美希を止めた時、私にはすぐに気づきませんでした。
静寂の玉が社長の手から離れてしまったことに。ロザリーヒルからなくなってしまったことに。
動画コメで気付かされました。

大魔導。デスパレス決戦でダスドラと意味深な会話をしていた後、どうなったのか気になってたけどまさかここで来るとは。
ロザリーヒルのカットで大魔導のドット絵が現れた瞬間のショック。
後で社長に放った言葉からすると、偶然ではなくこのチャンスを狙ってたみたいですね。

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なぜわかった!!?・・・静寂の玉がないことが。。 水晶球か?全部見られてたとか?
少し前のシーンでピサロが「異世界の者は運命を変えられる可能性」について言及してた時も思ったんですよね。
なぜ知ってる!!?・・・まさか天空城での律子達の会話を聞かれてたのか、それとも自力で気付いたのか。
もし前者ならエビの水晶球しか考えにくい。
くっ、やはりみんなに覗かれていたのか。

予想できたことだけど大魔導が強すぎた。あの社長ですらまともにダメージを与えられていない。
闇の衣+邪心の像の効果でしょうか。静寂の玉があったとしても本当にこいつに勝てるの?とさえ思えます。
(負けることはなさそうですが。そう考えると静寂の玉が恐ろしく強いアイテムに思えますよね)
大魔導の狙いは一体何なのでしょう。
引き起こされた結果の方に意識が行きがちですが何が目的で襲撃したのか。
あんな辺境の場所を狙う以上、せっかく変わりかけた運命を強引に元に戻そうとしたようにしか見えないですよね。
もしそうなら一体何が狙いで?



「時は来たれり」

アイクエのサブタイトルは好きです。
いつも動画を見る前、サムネを見て、サブタイをみて、クリックして見始めるまでのわずかな時間に
妄想がふくらむあの感覚がなんともいえないんです。
しかも、アイクエのサブタイは時として物凄く深い意味とか二重の意味が込められている場合がありますからね。
サブタイはいつも要チェックなのです。

今回、実はこのサブタイを見たときになんともいえない苦い感触がありました。
何か大きな出来事があるんだろうなとは思いましたが、美希関連の事に決着が付くことだとしてもどうもこの言葉と結びつかなくて。
まあ主語が無いので肝心な「誰にとって」の部分がうまく隠されて上手いなあとは思ってましたが
ま さ か 大魔導が発する言葉だなんて露ほどにも思ってませんでした。

思ったんですがピサロも言っていた「異世界の者は運命を変えられる可能性」。
今まで全然気付かなかったわけですが、あれ?ひょっとして大魔導にも当てはまるの?
外の世界へと通じる異次元の道「暗黒回廊」から来た大魔導。
元々、時代は違ってもこの世界に存在した(と私は思い込んでいた)ので異世界の住人とは思っていなかったんですが
どうなんでしょうか。

<アイマスクエストⅣ ピサロ編08「いにしえの魔物」 より>
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大魔導の襲撃によって引き起こされた事は人攫いのロザリー誘拐。(かどうかも不明ですが)
前回111話の時に、これでもう大丈夫だと安心したと上でも書きましたが、正直全く不安がないわけじゃなかった。
人攫いが意味ありげに初登場したのが、マーニャ編の11。マーニャ編は何度も見たのでよく覚えてます。
そして、何よりもておくれPは意味の無い伏線は張らないし、大事な伏線は遥か前から用意している。
何かあるんだと、ずっと気にはなってたんですよね。

人攫いが現れた時の、私の心境は動画コメのみんなと一緒でした。あああああああああああ
くそっ あいつら・・・ 何故だ。あずささんはこうならない為の選択をしたんじゃなかったのか。

<アイマスクエストⅣ マーニャ編11「解呪」より>
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・・・・・・・。


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さて、美希マーニャの話。


今回見始める前までは、地獄の帝王になろうとしている美希がどうなるのか、もうそれしか頭にありませんでした。
サムネは、美希とあずささんのシーン。タイトルは「時は来たれり」。
私の中ではこの二人が面と向かい合うのは最後だと思っていたこと、そしてこのサブタイからも
美希を中心としたここ一連の流れに決着が付いてしまうのか、という予感が見始める前にありました。

複雑。
どっちの方向に決着が付くにしろ重い何かが待ってそうな気がしました。


・・・・・・。


今回、いつも以上に動画コメに共感する事が多かったんですが
視聴してる最中、一番嬉しかったのが仲間を見つけた時でした。

コメント996番!そこの君。君とは最高に美味い酒が飲めそうだ。ちなみに駄目さ加減では私の方が上だ。
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長い長いアイクエの物語の間に、私は完全に美希マーニャが大好きになってました。
登場人物は全員大好きなんだけど、ておくれPの描く美希が本当に可愛くてさ。
いつの間にかダントツで好きだった雪歩クリフトをも上回ってました。
だから私はなんの迷いもなく最初から最後まで美希側のスタンスで見てました。
応援したくなる、どころではなく完全に美希の応援をしてましたね。
頑張れ美希。負けるな、勝ってくれと。

駄目っぷりでは私に匹敵する人はアイクエファンの中でもそういないに違いないと思う。
もちろん美希が勝つ、ということの意味はわかってますし、春香達にとっても美希にとってもバッドエンドであることは
重々わかってはいるんですが、それでも美希の応援をしたかった。。
物語の中ではなく、物語の外の運命はきっと美希が負ける方に動くと思っていたから。
 
 そんな事言って、もし本当に美希が勝ってしまったらどうするの?と言われたら。
 大丈夫!ておくれPなら、ておくれPならその状況からでもきっとハッピーエンドにしてくれるから。
 と答えるかなw(無理難題ごめんなさい)


美希が普通に魔物を生み出しているのを見て、さすがだ・・・地獄の帝王の力を見事に使いこなしていると感心しましたね。
同じことを伊織が言ってて思わず笑ってしまったけど。
それと春香の雰囲気が違うと雪歩が言っていた件、うんうん確かに。
あの毅然とした春香凄くいいですよね。表情からして違う。
これまでその置かれた状況から憂い顔だったり思い悩んでいるシーンが多かったけど、こういう春香は結構好き。
エスターク閣下の記憶を引き継いだことによる知識と気持ちの変化。
今回はその変化の片鱗だけみせてあまり前面には出てこなかったですね、春香の本番はこれからというところでしょうか。


美希がこの玉座にいるということ
WS001398.jpg

美希がかつてのエスタークがいた玉座にいるこのシーン。印象的です。
そしてこの時の伊織の表情も。ちょっと怖いけど、こういう時の伊織って好きですね。
伊織はわかった上で決して仲間を甘やかさない。91話で邪神雪歩と向き合った時を思い出しました。
今回も一言でバッサリ会話を終わらせて行動に出た姿のなんと心地いいことでしょうか。
(一方、雪歩が相変わらずこの件に関してノーコメントなのが残念ですが)


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美希のドラゴラム姿のグラフィックが最高に可愛いですね!
びっくりした。金髪のモサモサ感がありつつ金竜の美しさと子犬のような愛くるしさがある見事なグラです。
あと美希が呼び出すフレイムドッグもなんて感慨深いことか。
戦闘シーンでは、美希頑張れとひたすら念じつつ新しい演出に気をひかれたりと忙しかったですね。




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もし、あずささんと対峙したら、地獄の帝王の力を手に入れた美希でも、なんとなく勝てないような気はしていた。
美希もあずささんだけはずっと避けてたしね。

この時の美希の心情は・・・・
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でも、私が妄想できたのもそこまででどういう決着になるのかは全くわかりませんでした。
まさか、ああいう形になるとは。

恐らく美希にとっては最も残酷な結末だったと思う。他の誰でもないPに止められることは。
魔法は封じられているとわかっているのに、泣きながら呪文を唱えまくるシーンが痛ましすぎて正視できないレベルでした。

あずささんがPに向けていった最初の一言は少し後の私の思いでもありましたね。
P、・・・何故だ。なぜそこでアイドル達を優先しないのか。
みんながこの世界でどれだけ傷ついたか知らないわけではないだろうに。。
「話は全て聞いた」って・・・。本当にわかってるの?今まさにここで何が起きようとしていたか、その原因が何なのか理解しているの?
正論から言えばこの時のPの選択は明らかに間違っている・・・と思う。


この後、崩れ落ちる美希を抱きとめて泣いてくれたあずささんが嬉しかった
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でも、これがこの物語のPなんですよね。美希が惚れた人は。
今まで何度も強く凛々しいシーンを見せてくれて、さすがPだと思わせてくれたのは。
あずささんの前で、なおPを庇うシーンは涙なしには見られません。

この後、美希はどうするんでしょうか。
気になることは色々ありますが、訪れた結末があまりに悲痛だったもので私の方も若干放心状態に近かったですね。
美希が命をかけて成し遂げようとした事も最終的にはこうなってしまったかという気持ちで。
バッドエンドを迎えることにならず本来は安心するか喜ぶかするべきなのですが、切ない気持ちの方が大きい。
正直あの美希をもう少し見ていたかったというのもありました。
なんか91話で雪歩に感じた事と全く同じ事を思ってしまいましたね。
たとえ向かうベクトルは正しくなくても、自分の身を投げ打ってでもひたむきで一途に行動する姿がとても綺麗なんです。
(もう何度も言ってますが、ておくれPの描いたそういう二人は本当に素晴らしかった。)
美希、辛かったな。とにかく今は休むんだ><


まあ、その放心状態を伴ったしんみりした気分は数秒後に強制解除されましたけどね。
ておくれPの紡ぐ展開は、感傷に浸る余裕すらない。。そして冒頭の感想に至るわけなのです。


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目の前が真っ暗になりそうなあの衝撃のラスト。
でも、小鳥さんの名前はそこにはなかった。どうあがいても絶望、とはまだ決まっていないですよね。
かすかな希望が糸一本でつながっている感じ。
あの演出の凄さは、絶望と希望を同時に表現しているところだと思います。

社長は前半はああいうキャラでしたが、美希と対面してからや脳筋との戦いをみてから凄く好きになったキャラでした。
やっぱりあの社長なんだなと思わせてくれる威厳と奥深さがあった。
アドンにはまだ幾らか謎が残ってるけど、いずれ明かされる時が来るのかな?


社長・・・あっちの世界では長い間お疲れ様でした。
少し遅れて一回りも二回りも成長したアイドル達とPが帰ってきたら心から労ってあげてくださいね!
ておくれPがきっと連れ帰ってくれますから!!





<過去に書いた感想>
51話 第五章18 「暗躍」
・57話 第五章24 「決戦!キングレオ城」(下と一緒)
・58話 第五章ファイナル 「約束」
・66話 第六章08 「もう一つの道」(下と一緒)
68話 第六章10 「飛翔」
71話 第六章ファイナル「迷走Mind」
キャラ人気ランキング 第六章(1/4)
78話 第七章05「声、高らかに」
79話 第七章06「ラーニング」
83話 第七章10「台無し」
85話 第七章12「適性」
88話 第七章15「デスパレス襲撃」
89話 第七章16「地獄の帝王」
90話 第七章17「神の陰謀と魔の王道」
91話 第七章18「闇、身に纏いて戦う者」 
92話 第七章19「決戦の地」
93話 第七章20「激突!地獄の帝王エスターク」
94話 第七章21「激突!地獄の帝王エスターク 後半」
95話 第七章22「マスタードラゴン」
96話 第七章ファイナル「覚醒カタルシス」
・キャラ人気ランキング 第七章 その1 / その2 / その3 / その4
マーニャ編01「不器用な姉」
マーニャ編02「魔界の戦い」
ピサロ編外伝 「ロザリー大作戦」
マーニャ編03「美希スパイラル」
マーニャ編04「エドガンの娘」
マーニャ編05「悪魔の誘惑」
マーニャ編06「全てはピサロ様の」
マーニャ編07「拒否」
マーニャ編08「変化」
マーニャ編09「最強の魔法使い」
マーニャ編10「光の眷属」
マーニャ編11「解呪」
・マーニャ編12「さよなら」 その1 その2 その3 その4 その5
キャラ人気ランキング マーニャ編
   ~八章01~07は後日に~
・104話 第八章08「デスパレス潜入作戦Ⅱ」 その1 その2 その3
・105話 第八章09「大空の覇者」 その1 その2
・106話 第八章10「勇者」 その1 その2 その3
・107話 第八章11「激昂」 その1 その2 その3
   ~八章12~13は後日に~
・110話 第八章14「第二の地獄の帝王」 その1 その2
111話 第八章15「もとにもどす」

  1. 2012/03/16(金) 00:10:27|
  2. ニコマス作品感想
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