勇者かっかと春香
アイマスクエストⅣ 115話 第八章19「その血、何を継ぐ者か」 ておくれPとチームアイマスクエストの皆さん
前回114話はTwitter検索ページからうっかりそのまま飛んでしまったのですが
今回はちゃんと見る前にアイクエ公式HPに行ったので、ちゃんとサムネとタイトルを確認してから本編に入ることができました。
先にサムネ見ておいて良かったぁ。
前回の引きが一触即発の状態だった事と、「次回は最初からクライマックス」の作者コメだった事で
あの日は私もそのつもりで全裸待機しておりました。
・大魔道 VS 真、雪歩、美希
・ダース VS 千早達&春香
この戦いの行方がどうなるかという2点が気になって仕方がなかったわけです。
なのでサムネを見た時に、その意味する雰囲気をなんとなく感じとったと同時にあの状況(熱いバトルの予感)から
このカットに至る流れが瞬時に想像できずに若干戸惑ったのを覚えています。タイトルもなんかシリアスですし。
そうか、また想像だにしない展開になるんだなということだけ頭をよぎって動画をクリックしました。
でも数日経った今では言える。あのカット以上にサムネにふさわしい場面はないと。
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しっかしなんというか、みんなの言うとおりですね。
今までさんざん神回の数々を見せておいて、さらにそれを上回るような驚愕の展開があるなんて。
練りに練られたストーリー構成も、緻密な描写も、それを彩る演出の数々も全てが何かおかしい。
本当にこれをMADと呼んでいいのだろうか。
もう見てる最中、あまりの凄い展開・演出に変な笑いさえ出てくるほどだった。
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見始める前は2つの戦い、特に大魔道側の行方が気になって仕方がなかったのに
終わってみれば何より印象に強く残ったのは春香でした。本当に本当に素晴らしい春香回でした。
私の中でこれまでの春香の名シーンの挙げるなら筆頭はエンドールでのエスターク決戦のあのセリフの時だったのですが
ここへきてついにあれを上回る時が来てしまったようです。
春香が村に戻る場面~戦いの最中あの呪文を唱えるまでの数分間は超展開&神シーンづくしであるこの115話の中でも
一番のお気に入りになりました。
表現が難しいのですが・・・勇者である春香の春香らしさを感じたというか、私の中で勇者の格が一気に上がったとでもいいましょうか。。
春香に謝らないといけないな・・・。
あの瞬間に至るまで、閣下成分のない"勇者かっか"は私の中ではまだまだ他のみんなに大事に守られている存在であり
戦いでも仲間に比べ一歩及ばないイメージがあったんですよね。
レベル的な意味合いもあるし、閣下が表に出ていた頃の鬼神のごとき強さとどうしても無意識に比較してしまったり
勇者という部分でどうしても春香を見る場合のハードルが上がってしまったりとか。
なので、最近の目覚しい活躍を見ても「おお、春香も随分成長したな!」的な、こう・・・いまいち一人前として
見れていなかった部分があった。
逆に言えばいつ"それ"が来るか、ておくれPが描くその時が楽しみでもありました。
来たのは今回だった。
春香がもう本当に、最高に格好良かったです。
ああ、この物語の中の春香ってこうだよな!これが春香だよな!というような納得と
これがアイクエの春香なのか!という新しい発見をしたような感覚がまざりあったようななんともいえない「しっくり感」。
派手な演出もさることながらセリフや立ち回り、ドット絵や顔グラに至る細部までが複雑に絡み合って
描かれるあの春香の数分間のあまりの説得力に震えが来た。
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村に戻った春香が農夫と会話し、畑を守ることを約束するシーン。
あのシーン、実は結構深い話ですよね。
動画コメではみんなの農夫への批判がかなりありました。初見ではまだ少なかったですが
その後何度も見直してると結構増えました。
実のところ、私もあの時農夫の発言に対しては「おいおいちょっと待てw」と思ってたクチなので
みんなの言うことはとても理解できるのですが、かといって農夫を責められるかというと難しいなとも感じました。
ゲームの中の世界ではありますが、あの時代背景、文化だとああいった思考(畑>自分の命)になるのはありえるとも思うし
仮に大多数が思慮分別のつく人達であっても一人ぐらいはそうでない人もいるのが、街とか村などの集団社会ですし。
勇者は無条件で魔物を退治できる人なんだという認識もゼロにはできそうもないですよね。
(自分で戦うという気概は素直に凄いなと思いましたが)
春香が村に残ったことに対し、伊織や律子が「はあ?」と驚いたのも全く正しい反応で
本来であれば農夫に対し正論を言って無理やり引っぱってでも二人で逃げるべきですよね。
他のみんなならきっとそうしたはず。
そ・れ・な・の・に !あそこで、あの表情で、「畑は守ってあげる」と明るく約束してしまう春香が私はすっごく好きです。
胸中は複雑でもちゃんと相手を安心させる笑顔をつくって返答するところが。
そして、強がったその後で膝を抱えて悩んでしまうところも。
そして、答えが出ない状況でもスパッと思考を切り替えて行動できるところも。
剣も盾も置いて、膝を抱え込み自問自答するあの描写が最高に素晴らしかったです。
リアルでした。私の中で勇者かっかとアイドルマスターの春香が融合したのはあの時かもしれない。
誤解を招きそうな言い方になりますが、すっごく春香らしかった。
弱いと言われた事について落ち込み、閣下なら守れるのかと思いをめぐらし、その後黙ってぐっと口を堅く結ぶシーンとか。
・・・・・あの1枚絵に口の動きまで細かい演出を監督されたのはどなたでしょうか。
もう・・・・大 絶 賛 !ひとりポツンと座る孤独さが滲み出るあの絵も、セリフも、その後こらえるように口を結ぶ仕草まで
何から何まで春香でした。アイクエ史に残る屈指の名カットだと思います。

この辛さを堪える様な表情のカットめちゃくちゃ大好きです。
大きい画像があったら引き伸ばして額に入れて飾りたいぐらいです。
上の一枚絵と合わせてこの115話で同じぐらい好きなカットが直後のこれ。

この表情の見えない後ろ斜めの顔グラが凄く好き。
さっきの一枚絵とドット絵とも合わさってどんな顔をしてるか見えないのが凄くいい。
絶望的なBGMの中、足音が鳴り響き、サイクロプスが目前まで迫った状態で
見てるこっちが「おい!もうそこまで来てるぞ!早く!早く戦闘態勢をっ!」と焦りたくなるってのに
座り込んだままで「わっかんないなぁ…」とか余裕をふかしているわけです。
(この言い方も、妙な吹っ切れ具合も凄く春香らしいと思う)
この瞬間私の春香に対する認識が甘かった事に気付かされたわけです。
私が思っていた以上に春香は強い芯と勇者に必要な何かを手に入れていたんだなって。
↓この動画コメの人のようにあの一言を見た時、私もこのシンプルさがいいなあと思った。
答えは出なくとも、自分の中にある決して譲れない原点を信じて、思考を切り替えられる素直さはまさしく春香だなって。

そう言えばあの時の表情って、「私が勇者だ」の時と同じでしたね。
この後の戦闘シーンは既に感動している私に追い討ちをかけるようだった。(とりあえずパルプンテ直前まで)
もう春香が格好良くて格好良くて・・・・・><
強モンスターを相手に何度吹っ飛ばされても戦う姿に感動。
同じ多勢に無勢といっても、かつて真や雪歩、美希であったような無双状態の格好良さとは違うんですよね。
何度も重傷を負いながらベホマで回復し、また重傷を負いというなんとも苦しすぎる戦い。
でもそれでも、戦い続ける姿が本当にいい。春香の顔グラもまた最高なんですよね。
これでしょ。これこそ勇者の格好良さだろうと。
負け戦こそ華があるとか言うつもりは全然ないんですが、絶望的での必死の戦いがこれほどまでに魅力的に映るなんて。
春香というキャラの強さをこういう形で描くとは・・・・・

トヘロス3重がけ&蒼い鳥オーケストラVerの瞬間はもう泣きそうになりました。
きたあああああああああああああああ!!!!!!!!!!と脳内で絶叫しつつあまりのクライマックス感に目頭が熱くなる。
いやー、蒼い鳥オーケストラverはまずいですね。もう聞いた瞬間脳裏に浮かぶのはアイクエになってしまいました。
しかも千早の曲なのに勇者かっかのテーマ曲の1つに。
もう全てがおかしい。
これ、手作りのMADなのに。この驚愕のストーリーは何?この映画もかくやという演出は何?
キャラの心情まで描き切るこの繊細な描写は何?
ておくれP、チームの皆さん 大好きです!!!--------------
この115話の20分間の中には、この前にも後にもそりゃもう手に汗握るシーンや凄い演出がたくさんあるんですが
まずは私が心打たれた作中11分頃~17分途中までについて。
続きはまた後日。
- 2012/05/27(日) 22:10:03|
- ニコマス作品感想
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