妄想全開
アイマスクエストⅣ 120話 第八章24「二択」 ておくれPとチームておくれPの皆さん
アイマスクエストを見ていてこういう複雑な気分になるのは久々な感じがする。
とりあえず今の気分としては、アイマスクエストファンを片っ端から捕まえて一晩中語り明かしたい感じ。
これまでのストーリーについて、そしてこれからの展開についての妄想とか含めそりゃもう色々を。
今回の120話はそういう妄想を刺激してやまない何かがある。

今回、伊織や律子の口から語られたのは、現状がいかに絶望的な状況であるかということと
2つの選択肢のうちどちらを選ぶにしても過酷な選択を春香が迫られるという内容だった。
初回見終わって私が感じたのは
・・・うん確かに。絶望的。いやでもちょっと待った。まじで?本当にそれしか選択肢ない?
伊織も律子も険しい顔して言ってるので恐らく間違いはないのだろう。実際そういう展開になっている。
うーん、いやしかし。
ひょっとしてハッピーエンドは不可能なのか、という前回119話の視聴時に感じた事が現実となって示されているので
理屈としてはわかるんだけど、なんか信じられない的な部分でもやもやしていました。
■終わりの始まりはいつか
2回目以降何度か見直していると、今度は妄想が止まらなくなってくるんですよね。
例えば、絶望的な状況が語られたのは今回ですが、実際に彼女たちの言うバッドエンド確定?のフラグが
立ってしまったのはもっと前なんだよなとか。全員が記憶を持って帰れる可能性がなくなったのはいつか。
たぶん人によってターニングポイントには色んな解釈があると思うんですよね。
大魔道のロザリーヒル強襲によって原作の流れに戻された時か、天空城から持ち出し黄金の腕輪が2つ揃ってしまう
原因である美希か><。 それとも春香が以前に光を使って弾数が減った時か、そもそもPがピサロに融合した時点で
こうなる運命は避け得なかった、、とかその他色々。
まあ、答えは出ませんが伊織が"気付いた時"に何故私もそこまで考えが至らなかったかという点で
少し悔しくもあり、どこが分かれ道だったのか過去の流れを遡ってみたくなるのです。
アイクエは毎話なんかしら事件や大きな展開があるので、ついその時その時では時系列を見失いがちに
なってしまうのもありますよね。
■それは二択なのか
1.光をエスタークに使う
2.光をピサロに使う
迫られている絶望的な選択。でも示されている二択は伊織律子の言葉を見る限り実質上、一択なんですよね。
春香は1を選ばなくてはならない。そしてその為に、Pを見捨てることを心から受け入れなければならないと言っている。

ここで頭がこんがらがってくるのが、最後の方で伊織律子は「2を選択すること=世界が滅んでもいいと思うこと」と表現してる。
(だから1を選ぶべきと暗に言ってると)
でも彼女達の中では既にピサロには勝てない事が前提になっているようなので、最終的にはどっちを選んでも世界は滅び自分たちは死亡帰還するとも言ってる。
視聴者側としては・・・じゃあ、春香がどっちを選んでもいいじゃんと一瞬思う。
もちろん感情面で考えれば地獄の帝王となった春香と戦う、みんなの気持ちになれば2はありえないけど
勇者の立場として世界の為に1を選択しなければならない理由はもうないのではと。結果だけ考えれば。
でもよくよく考えると、確率的には1の方がまだ希望があると考え直す。
1だと、黄金の腕輪2つを装備したピサロ相手でも予言の力により世界が勇者に味方してくれて勝つ可能性があるかも
2だと、勇者自体がいないので予言の後押しもない
あ、なるほど。そういうことか。やっぱり律子の言うとおりかも。1だよなやっぱり。
・・・いやまて、1の予言の後押しって相手が魔王ではなく地獄の帝王でも働くんだっけか?
などとこの辺はかなり頭の中が混乱しました。(正直今でも)
うん、とりあえず彼女達の言うとおり1で行くべきという意見で見守ろう。。
考えてみれば私がどちらでも・・・と思う理由はエスターク物語を見てしまった為の感情的な理由ですが、
あれを見ていない伊織や律子の立場であれば、エスタークが復活すれば間違いなく世界は滅ぶという認識のはずだもんね。
春香にその選択が出来るかはやっぱり難しいですよね。伊織の言うとおり"心から"という点がなにより難しい。
あの優しい子が頭の中で決心できても心が伴わない事は十分にありえます。
ただ、今後、実際にどのような展開になるかは置いておいて・・・
私は今の春香なら1を"心から"選択しきれたとしてもありだなと思うんですよね。
この子なら究極の選択が出来る。今の春香は優しいだけの子じゃないよと。
そう信じさせてくれるのは115話以降の春香の描写全てです。
■バッドエンドってなんだろう
全員記憶を持って帰れるのがハッピーエンドであるのはもちろんですが、
春香達本位で考えれば、現状、二択のどっちを選んでも訪れる可能性の高いとされている「全員死亡帰還(記憶なし)」は
私などからすれば実はそれほどバッドエンドではないよなと思い始めてきました。
何もなかった事になる。この状況においてゼロなら妥協の範囲ではないかと。
(物語的にはあれかもしれませんが)
既にこの世界で積み上げたものがありすぎる彼女達にとっては、十分バッドエンドだと思いますが
絶対に避けなければならないのが「誰か一人でも帰還できないこと」であるなら、まだ最悪の事態ではないのかもしれないと。
春香とピサロの二人だけには帰還できない可能性があり続けたから。
このあたりも考え始めると止まらないんですよねー。
律子が言うとおり闇の供給がストップした時点で地獄の帝王も滅ぶのなら(そこも思いつかなかったですが><)
長い目でみれば最悪の事態は回避できると言える。
でも2の選択肢によって閣下復活&再び黄金の腕輪入手により閣下シナリオを再開し1000年の時を待ったと仮定した場合どうなるんでしょうね。とりあえず1000年後の強制帰還は元の世界で約40日後か。(律子の計算が正しいとして)
意外と大丈夫かも。元の世界ではそれまで行方不明扱いなので、想像するとキツイものがありますけどね。
あと今回よく出てきた「世界が滅ぶ」って具体的にどういう状態を指すんでしょう。
人類やその文明は絶滅するけど荒れ果てた大地は残るのか、その場合天界や魔界や魔物は存在するのか。
滅ぶレベルによって状況が変わったりすることはないのか。
ああ、考え始めると夜も眠れなくなります。。。
■伊織の胸中
今回、伊織は冷静(冷徹)な説明役でした。
伊織が何を危惧していたのか、気になっていたそれが明らかになったことでもちろん満足ではあるのですが
なんとなくまだ彼女の胸中が気になります。雪歩にはバレバレだったけど、ほんとにもう内に秘めていることはない?と。
ああ、こういうのって私の大好きな雪歩クリフトそのものです。

あと、この辺は演出の素晴らしさだと思いますが、今回の伊織の冷静さの側面には
諦めとか自棄と思われる描写が多かったと思います。
終盤の口調や表情なんかある種の"怒り"すら感じさせる伊織の様子。
同じ賢者ポジションでも色々な面が律子とは異なります。
この時の伊織は、実際にやけっぱちになってたんだろうなと思ったのが2箇所。
1つは美希との対決シーン。あの表情は今までなかったような気がする。
どうせみんな死亡帰還するなら今ここで還したって・・・なんて伊織が思うとはさすがに思いませんが
ちょっと怖かったですね。だからこそ笑顔で静かに二人を黙らせた雪歩が余計綺麗に見えるんですけど。

2つ目は、石化した律子の前でのシーン。その通りなんだけどね。

伊織。本当に諦めたの?
ロレンスと話していた時の強いまなざしが未だに気になっている私です。
ずっと黙っていた理由も、自分が責任を負おうとする所も実に彼女らしかった。
そういう人にわかりずらい優しさも、嫌われ役を演じて自分に責任をもってこようとするところもなんていじらしんでしょうか。
伊織の行間あふれる賢者ポジションが本当に好きなので、私はまだ彼女を信じたい。
■律子復活
やっぱり律子がいると場が締まるね。こんな状況でもほっとする頼もしさがあります。
後遺症はないようで何より。
亜美による天空の剣覚醒シーンは意外でしたが、血か・・・なるほど。。
あのシーン良かったよね。この長いアイクエの物語の中で亜美が初めて見せた"本気"だったと思う。
お疲れ亜美。
律子復活はいつになるか気にはなっていましたが、今回来たか。
この大事な分岐点に律子がいないのはきついもんな。頼む、伊織の負担を半分持ってあげてくれ。
今回律子が戻ってきてくれて良かったと心から思ったのがこの瞬間。
この状況において笑顔を出せる律子に惚れそうです。
伊織がずっと険しい表情してたから余計にそう感じるのかも。
どんな言葉よりもこの表情が頼もしい。

■美希
らしいと言えば美希もでした。
ピサロの事となると、周りがみえなくなるのは予想通り。演出も素晴らしかった。
ビクッとなるドット絵も春香に詰め寄る顔グラも本当に上手い。
うーん。何かに一途なのはまぎれもない美希の長所なんですが、悪い方に出ちゃってるなあ。
もうちょっと仲間を信頼しないとね。春香を怖がらせちゃったり、もう少し言葉を費やすべきところで手が出そうになったりとか。
対する伊織もいつものように、売り言葉に買い言葉で返しちゃうから・・・全く強情なんだからw
でもあのシーンが素晴らしいのは、この諍いがあったからでもあるんだよね。
雪歩のマホトーン。あのファインプレーの決め手は喧嘩両成敗にしたところだと思います。
事情をわかってる雪歩だし、マホトーンを使わず横から説明するだけでも良さそうなんだけど
でも伊織の口まで塞いだことで、結果的に自分ではしゃべりそうもない伊織の代わりに雪歩が話す大義名分にもなったとか。
思い込みかもですが、雪歩のさりげない気遣いがたまらない。雪歩最高。
雪歩はきっと千早や伊織だけでなくみんなの事良く見てるんだろうね。
世界一優しいマホトーン

口を塞がれて落ち着いた様子の美希でしたが、ちゃんとわかってくれただろうか。
(その後顔グラが出てなかったので表情は分かりませんが)
まあ、小鳥さんの時もちゃんとわかってくれたし落ち着けばちゃんと心で感じ取ってくれる子なので心配はいりませんけどね!
どうでもいいことですが、元の世界ではみんなどういうユニットを組んでるんでしょうか。
サントハイム組のトリオも見てみたいなあと思ってたんですが、美希・伊織のデュオもいいかもね。
一緒に組めばきっと仲良くなれるんじゃないかな。 社長、もし良かったら検討お願いしますm(_ _)m
■ルビス
前回の感想で、この展開を描けている(いた)のは社長と律子と伊織だけか、と書いたのですが
いるじゃん!><。重要人物が。
しかも、現状を描けていたどころか、この先の事までお見通しの気配まで漂ってきた。
ルビス様、あなたは一体・・・
■サブタイトル
この120話のサブタイ「二択」。
最初見た時、なんて ておくれPらしいタイトルなんだろうwと思いましたね。
「二択」なんですよ。「二択」。
作中で述べられていた事は、現在動画タグにもあるとおり、どうあがいても絶望的な感じですよね。
どっちにしても普通に考える限りハッピーエンドは失われてしまった。
私がいくら頭を捻っても、打開策なんてまったく浮かんできそうもありません。
でも正直なところ私の中には絶望感は全くないのである。(それどころか妄想が止まらない状態に)
たぶん視聴者仲間も同じでしょう。
このアイマスクエストの作者がておくれPだということをみんな知ってるから。
ふっふっふ。
楽しい。待つのがたまらなく楽しい。
もう、最後の最後の瞬間までておくれPの掌の上で踊り続けていたいです。
<過去記事>
・51話 第五章18 「暗躍」
・57話 第五章24 「決戦!キングレオ城」(下と一緒)
・58話 第五章ファイナル 「約束」
・66話 第六章08 「もう一つの道」(下と一緒)
・68話 第六章10 「飛翔」
・71話 第六章ファイナル「迷走Mind」
・キャラ人気ランキング 第六章(1/4)
・78話 第七章05「声、高らかに」
・79話 第七章06「ラーニング」
・83話 第七章10「台無し」
・85話 第七章12「適性」
・88話 第七章15「デスパレス襲撃」
・89話 第七章16「地獄の帝王」
・90話 第七章17「神の陰謀と魔の王道」
・91話 第七章18「闇、身に纏いて戦う者」
・92話 第七章19「決戦の地」
・93話 第七章20「激突!地獄の帝王エスターク」
・94話 第七章21「激突!地獄の帝王エスターク 後半」
・95話 第七章22「マスタードラゴン」
・96話 第七章ファイナル「覚醒カタルシス」
・キャラ人気ランキング 第七章 その1 / その2 / その3 / その4
・マーニャ編01「不器用な姉」
・マーニャ編02「魔界の戦い」
・ピサロ編外伝 「ロザリー大作戦」
・マーニャ編03「美希スパイラル」
・マーニャ編04「エドガンの娘」
・マーニャ編05「悪魔の誘惑」
・マーニャ編06「全てはピサロ様の」
・マーニャ編07「拒否」
・マーニャ編08「変化」
・マーニャ編09「最強の魔法使い」
・マーニャ編10「光の眷属」
・マーニャ編11「解呪」
・マーニャ編12「さよなら」 その1 その2 その3 その4 その5
・キャラ人気ランキング マーニャ編
~八章01~07は後日に~
・104話 第八章08「デスパレス潜入作戦Ⅱ」 その1 その2 その3
・105話 第八章09「大空の覇者」 その1 その2
・106話 第八章10「勇者」 その1 その2 その3
・107話 第八章11「激昂」 その1 その2 その3
~八章12~13は後日に~
・110話 第八章14「第二の地獄の帝王」 その1 その2
・111話 第八章15「もとにもどす」
・112話 第八章16「時は来たれり」
・113話 第八章17「エルフを求めて」 その1 その2 その3
・114話 第八章18「天空の勇者」
・115話 第八章19「その血、何を継ぐ者か」 その1 その2
・外伝 エスターク物語 前編 / 後編
・116話 第八章20「ピサロの夢」
・117話 第八章21「怖くない魔物」
・118話 第八章22「 魔王 対 勇者 」
・120話 第八章23「決別」
- 2012/10/13(土) 22:02:59|
- ニコマス作品感想
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